医師募集の特徴

医師募集の特徴

●先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児気管閉塞術横隔膜ヘルニアは、横隔膜の穴から腹腔内の小腸や大腸、胃、牌臓、肝臓といった臓器が胸腔内に飛び出した内ヘルニアの一種。
飛び出した臓器が胎児の心臓や肺を圧迫するために肺が十分発達せず、子宮内あるいは周産期死亡を招くリスクが高い。 約3000人に1人と、新生児外科疾患のなかで最も発生頻度の高い病気のひとつだが、いまだに最も死亡率の高い病気でもある。
横隔膜ヘルニアの手術そのものは、開腹して胸腔に出ている臓器を腹腔にもどし、横隔膜の穴を縫い合わせるというシンプルなもので、1時間もあれば十分に手術ができるという。 これを胎児期におこない、その後の妊娠期間中に肺が発育できるようにしてやれば、肺の低形成を防ぐことができるのでは、と考えて実行したのが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のM博士だった。
はじめは、胎児の上半身を子宮から引きだし、胸と腹を開けて横隔膜ヘルニアを修復するという分娩後の手術と同じ方法をとっていたが、うまくいかなかった。 胎児を生かす生命線である静脈の血流が、肝臓などの臓器を無理に動かすことで止まってしまったためである。
一方、先天性気管閉鎖という病気の胎児は生まれると同時に死亡するが、解剖すると肺が巨大になっていたことから、M博士らは、先天性横隔膜ヘルニアの胎児の肺形成をうながす手段として気管を閉じる方法を思いついた。 胎児の上半身を子宮から引き出し、頚部を切開して気管にクリップをかける。
この場合、出生に期待する。 直前に膳帯がつながった状態でクリップを除く手術が必要になる。
横隔膜ヘルニアに対する手術は分娩後、別におこなう。 横隔膜ヘルニアそのものの修復と比べて胎児への侵襲が少なく、子宮切開も小さくてすむために、術後の子宮収縮や早産という胎児手術最大の合併症のリスクも減らすことができた。

現在ではさらに侵襲を少なくしようと、母親のおなかを開けずに、超音波でみながら内視鏡を胎児の口に入れ、バルーンを留置して気道をふさぐ方法がヨーロッパでとられている。 この場合は、生まれる時期がきたら再度内視鏡を入れてバルーンをとりのぞき、ふつうの経睦分娩をする。
子宮をいっさい切らずにすむので、母親への侵婁は格段に少なくなるという。 ほかに、胎児の左心低形成症候群に対しては、超音波画像をみながら胎児の左心に針を刺してバルーンで大動脈弁を拡張する手術の成功例が、アメリカで報告されるようになっている。

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